第704話    「未亡人は十八歳」





大雨の夜、人気作曲家の奥寺一彦がひき逃げにあった。行き付けの喫茶店で食事をとりながら、その記事を読んでいたドック(神田正輝)とマイコン(石原良純)に、喫茶店のマスターが話し掛けてきた。マスターによると奥寺は、その喫茶店で3日前に誰かと言い争っていたらしい。そして会話の中には、「取引は済んだはず・どうせ自首するつもり・拳銃」等の会話があったと言う。

ただのひき逃げ事件から、殺人事件として捜査を開始する一係。ひょんな事からマイコンは、奥寺の妻で十八歳のエリカと一緒に捜査を始める。奥寺の交友関係を捜査する内、一ヶ月前に奥寺の友人が拳銃不法密輸で城西署に逮捕されていた。当時の調書には、20年前に奥寺が拳銃を密輸して所持していると証言されていたが、奥寺自身はそれを認めずにいた。

奥寺の拳銃の件を知らなかったエリカだが、付き合いのあるパールレコードの堀田氏に、近々本人が拳銃の件で迷惑をかけると言っていたのを聞き、ショックを受ける。捜査の途中に寄ったクリーニング屋でエリカは、背広に入っていた奥寺の手帳を受け取った。そこに記されているKのイニシャルと電話番号から、黒田武という男が浮かび上がったが、その名前を聞いたエリカの表情が変った。

そして黒田が元住んでいたマンションの住人の証言から、エリカを付回していた女の身元が判ってマイコンが急行しようとした時、エリカはマイコンに花瓶を殴り付け、マイコンの拳銃を奪って、その女・松山裕子の自宅に向かっていった。