第653話    「1970年9月13日」





深夜、一係に川口綾という若い20代の女性が尋ねてきた。綾は、署にいた井川(地井 武男)とデューク(金田賢一)に、15年前の妹殺しの犯人・木崎を逮捕して欲しいという。

事件は15年前の9月13日、綾と、綾の妹・両親と伊豆の別荘に行った時に起きた。綾の妹は、伊豆の岸壁で絞殺死体で発見された。その時綾は、一足先に別荘から帰る祖母を駅まで見送ってすぐ、駅の外で木崎と出くわした。木崎は双子の姉・綾を見て驚いた。その事を両親、そして警察に言ったが、伊豆の警察署は子供である綾の証言を信じるまでもなく、近くに住む前科のある変質者・安田を逮捕した。後に安田は、刑務所で自殺をした。

西伊豆署でなく、七曲署での再捜査の依頼をする綾に、それを聞いた藤堂係長(故 石原裕次郎)は、本庁での最終決断を待たずに再捜査を開始した。綾のいうことが本当であれば、綾の妹を殺した新犯人・木崎の時効成立まであと一週間、井川刑事とデュークは、15年前の手がかりを探すべく、伊豆へと向かった。