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小野興業社長付き運転手・平井が、向かいのビルからライフルで狙撃された。本人も命を狙われるような事に心当たりがなく、車から社長が下車する瞬間の出来事だったので、一係は、小野社長を狙って狙撃してきたものと推定した。小野は乗っ取り屋と呼ばれ評判も良くなく、同業者の中には小野社長を良く思っていない者も多かったからだ。 使用された弾丸の線からマイコン(石原良純)のコンピューターは、拳銃密売の前科者・伊藤をはじき出した。その男はビリヤード好きで管内のビリヤード場に入り浸っており、以前、伊藤を逮捕した事のあるドック(神田正輝)はマイコンを連れてそのビリヤード場に急行した。刑事たちの予想通り、伊藤はビリヤード場に現れた。 ドックが声をかけると激しく反抗し逃走しようとするが、そのビリヤード場でプロ並みのプレーをしていた青年に押さえられ、逮捕された。その青年こそ、殉職したラガー(渡辺 徹)の後任として一係に配属となった島津刑事(金田賢一)である。 新メンバーを加えて刑事たちは、再び捜査を開始した。そんな中、島津刑事はドックの同行の誘いを断って一人で捜査に向かった。島津刑事の向かった先は松川商事。島津刑事の母親の、再婚相手が社長を務める会社である。勤務先や住所が変わった場合には必ず報告すると約束していたから報告に来たという島津刑事に、松川社長は喜び、何かと物入りだろうと小切手を渡したが、島津刑事はそれを破り捨てて去っていった。 その夜、山村刑事(露口 茂)が取調べをしていた伊藤から供述を得た。伊藤の供述では、ライフルを売った相手は初めての相手で、名前も解らないが永年の経験と勘から間違いなくプロだと言う。プロの殺し屋が動いている。刑事たちは間違いなく、社長の小野の命が狙われているものと確信した。しかしその中で、島津刑事だけが運転手の平井にこだわっていた。そして島津刑事は、平井が狙撃される直前に、小野社長が万年筆を落とし、それを拾おうとして動いたため難をのがれた事を突き止めた。 入院していた運転手の平井が退院し、再び小野社長の運転手として働き始めた。数日後再び、今度は市街地を走る車中めがけライフルの弾が撃ち込まれた。車の後尾を伴走していた島津刑事とマイコンはライフルの狙撃地点を確認、犯人のいるビルに向かった。エレベーターから降りてくる事を警戒し、エレベーターを見張る島津刑事と、非常階段からの逃走を警戒し、非常階段へ回り込むマイコン。そして狙撃者は非常階段に現れ、マイコンを狙撃し逃走した。 ライフルの発射音で外の異常に気づいた島津刑事は、逃走する犯人を追った。犯人は、追ってくる島津刑事に対しライフルを放ちながら工場へと逃げ込んだ。なおもライフルを放つ犯人を追いながら島津刑事は何かに気が付くと、とっさに拳銃を抜き犯人の心臓めがけ3発の弾丸を発射させた。 そこへドックとブルース(又野誠二)が駆けつけ、ドックは島津刑事に問い詰めた。 「何故殺した。」 「正当防衛です、詳細は係長に報告します。」 島津刑事はそう答えると、何の釈明もしようとせずその場を去っていってしまった。怒りの収まらないドックではあったが、射殺された犯人の所に戻り、島津刑事が狙撃した地点を見た時、目に入ってきたものがあった。そこには工場の倉庫と、その壁に張られている「火気厳禁」の看板であった。 一係に戻った島津刑事は、藤堂係長に携帯していた拳銃を差し出した。拳銃から発射された弾丸の数を確認すると、藤堂係長は島津刑事に聞いた。 「3発、3発撃った理由は。」 「確実に相手を仕留める為です。」 そう答える島津刑事に藤堂係長は続けた。 「殺す気で撃ったと言うだな。どうなんだ。」 「退職願が必要でしょうか。それとも、査問委員会の結論が出るまで謹慎と言う事に。」 そう答える島津刑事を藤堂係長は睨み付け、強い口調で問いただした。 「俺は貴様が殺す気で撃ったかどうか聞いてるんだ。答えろ。」 しばらくの沈黙の中、島津刑事は口を開いた。 「私の判断に間違いはなかったと思います。」 そう答えた島津刑事に藤堂係長は深くうなずき、 「わかった、捜査に戻れ。」 そう言うと拳銃を島津刑事に差し戻した。 島津刑事は驚きと戸惑いの表情をし、そのまま息を呑んだ。 そして藤堂係長の、 「捜査に戻れと言っているんだ。聞こえないのか。」 と言うその言葉に押し出されるように、一係を後にした。 運転手の平井が小野興業退職した事を知り、家を訪ねた島津刑事はそこで本庁捜査二課の刑事と出くわした。その事を翌日報告すると、山村刑事は小野興業を贈収賄の疑いで内偵中であることを話し始める。そしてこの事件は小野社長自身が、本庁捜査二課の捜査にメスが入った時、運転手の平井の口からその証拠となる証言が出る事を恐れ、殺し屋を雇ったものと判断した。 平井運転手は数日の内に故郷へ帰る。命を狙うならそれまでの間。刑事たちは平井運転手の保護に向かった。しかし肝心の平井は、婚約者と何処かにデートに出かけてしまった後だった。刑事たちは平井を必死に探し、二人が読売ランドに出かけている事がわかった。読売ランドで観覧車に乗込もうとしている二人を発見したデュークは自らもその観覧車に乗込み、平井のサングラスと帽子を身に付け、自分が暗殺者の標的となった。 |