第256話    「ロッキー刑事登場!」





本日から配属される新米刑事は、本庁レスキュー部隊からの転任の変わり種だと朝から一係は沸いていた。そしてその男は配属の日の朝、いきなり一係の入り口ドアを壊してしまった。

ドアのノブに手を掛け、引いてみたもののドアが開かない。今度は力任せに思いっきり引いたとたん、メリッ とドアが引っこ抜けてしまった。開かないはずである。そのドアは押してはいるのだから。ジーンズの上下にジーンズの帽子。ヒゲもじゃの男、岩城刑事(木之元 亮)の着任である。刑事のなると休暇も取れなくなるからと1週間山登りをしてきた帰りらしく、大きなリュックを背負いやってきた。

その時、銃砲店に強盗が入ったとの通報が入り、刑事たちは現場に急行した。石塚刑事(竜 雷太)は、過去に凶弾を受けた事があり、防弾チョッキをくれと動こうとしない岩城刑事を連れ立って現場に向かった。

逃走した犯人達を追いつめた石塚刑事と岩城刑事。二台のオートバイで逃走する犯人の片方のオートバイに飛び掛かった岩城刑事だが、もう一人の犯人の発砲にあい物陰に隠れてしまった。岩城刑事に対して犯人を撃てと命令する石塚刑事。しかし岩城刑事は物陰でうずくまっているだけで何も出来なかった。

後から駆けつけたボン(宮内 淳)と野崎刑事(下川 辰平)。ボンは岩城刑事に援護するよう指示をすると犯人達のもとに飛び出していったが、犯人の放った拳銃の弾はボンの足に命中。それでもその様子をただ見ているだけで何も出来ない岩城刑事の姿がそこにあった。ボンが撃たれも何も出来なかった自分にしょげる岩城刑事。だがボンに元気付けられ、再び犯人を追った。

そんな時、岩城刑事の状態に不信感を抱いた石塚刑事が、岩城刑事の過去を聞きつけてきた。実は岩城刑事はレスキュー隊の前は刑事だったが、刑事成り立ての3日目に犯人の凶弾に倒れて死線をさまよった経験があった。入院後現場に復帰はしたものの拳銃恐怖症になり、刑事を退きレスキュー隊員となったのである。そしてこの度、自ら志願して再び刑事の道へ足を踏み入れたのであった。

拳銃強盗の本当の目的が判かった。彼らは仲間も一人を殺した写真家の命を狙っていた。写真家の新作発表会が行われる日が危険であると一係の刑事が予想した通り犯人たちは会場を襲ってきたが、刑事たちの働きで、犯人たちはその目的も果たせぬままビルの上に立てこもるはめになった。

レスキュー隊時代の経験を生かして岩城刑事が隣のビルからロープで渡り始めた。藤堂係長から着用するように命じられた防弾チョッキをそこに置いて。そしてその岩城刑事、石塚刑事の活躍で犯人は無事逮捕された。岩城刑事は七曲署一係勤務最初の事件を無事解決し、そのヒゲ面でにっこりと笑った。
(うらばなし)

新人刑事!名前の由来シリーズとでもいいましょうか、このロッキー刑事にも一つ由来があります。ロッキー刑事の名前は、岩城 創。「はじめ」と名乗るのは、このロッキーが最初。後に殉職したロッキーの後任に配属されたボギーが、春日部 一。「はじめ」という名前が受け継がれる事になります。

それではロッキー刑事にまつわる名前の由来の本題。ロッキー演じる役者さんの名前は、木之元 亮。この「リョウ」は、先輩刑事・ボンこと田口 良から続いた「リョウ」なのです。つまり木之元 亮さんの「リョウ」は、ボンを演じる宮内 淳さんと同じく、太陽にほえろ!への出演が決定した事によって改名された名前だったのです。