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昼下がりの雑踏の中、ジーパン(故 松田優作)は拳銃不法所持のチンピラを追った。歩道橋でジーパンは老婆・及川とみとぶつかった。そのはずみに、とみのハンドバックが宙にとび、一万円の札束が風に舞った。ジーパンはそれに気づかずチンピラを追っていた。 歩道橋から舞いおりる一万円札を拾おうと通行人が殺到、あたりは大混乱となった。とみは七曲署に駆け込んで、銀行からおろしたばかりの100万円のうち戻った現金は14万円。80万円が紛失したと訴えてきた。 折りから建設業者の夫婦が殺される事件が発生。七曲署の刑事たちは色めきたった。そこへジーパンが逮捕したチンピラをつれて帰り、とみとハチあわせ。はじめて事情を知ったジーパンは、バラまかれた一万円札を回収するため、とみと一緒に出かけた。 とみは落とした金を拾った者たちをしっかり覚えていた。当のジーパンでさえあきられるほど鮮明に覚えていて、金は順調に回収できていった。その日の夕刊には、老婆の記事が大きく載った。藤堂係長(故 石原裕次郎)が新聞社に手をまわしたのだ。 新聞の効果があって、新聞記事を見たと建設業者の内本幸二が交番に届けてきた。26万円が歩道橋の下を通りかかった時、トラックの荷台に落ちていたというのだ。100万円の内これでようやく51万円が回収できたのだが、何故か逆にとみの様子がおかしくなっていく。 翌日、昨日発生した建設業者夫婦殺しの有力容疑者が浮かんだ。ところがその容疑者は、昨日交番に26万円を届けた内本であった。内本が本当に26万円を拾ったのなら、それがアリバイとなる。藤堂係長はとみを署に呼び、内本のトラックを見た記憶があるか尋ねるのだが、逆にとみは憤慨してもう金は要らないと言い出した。 そしてジーパンの家の入り口で、とみは何かを落とした。ジーパンが中を確認すると、その中には50万円が入っていた。すでに回収している51万円と、とみの落とした50万円。とみの元には101万円の現金が集まったことになる。しかし、とみはその50万円を自分のものではないと言い張る。 内村の逮捕には、とみの証言が必要だ。藤堂係長は再び新聞社に手をまわして、疑惑の101万円を大々的に報道した。 |