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藤堂係長(故 石原裕次郎)なじみの三田村は現在は工場を営んでいて、前科者の若者を世話しているが、元は一家を形成し大勢の子分を従えていた大親分である。その三田村のところに石塚刑事(竜 雷太)とジーパン(故 松田優作)を引き連れて現われた藤堂係長は、三田村が世話をしている若者・達男を差し出すように言う。達男は最新事件を起して逃回っているのだ。 初めは知らぬ存ぜぬの三田村であったが藤堂係長の説得に、次第に藤堂係長のいっている事に耳を貸し、達男を差し出す事を決意。工場の外れにある倉庫に隠れている達男の元へ向かうのだった。自分が説得するからと単身倉庫に入った三田村だったが、すぐさま倉庫内から銃声が鳴り響いた。達男が裏切られたと三田村を撃ったのだ。藤堂係長は倉庫内に飛込み、拳銃を振り回す達男を撃った。右手を撃たれ追い詰められた達男。達男はさらに逃亡を計り、倉庫の窓へ飛込み外へ脱出を試みた。ところがその下は鉄屑の山、落ちどころの悪かった達男はその場で即死した。 達男の生い立ちを知る三田村は達男は不憫な奴だったと涙し、いずれ落ち着いたら達男を自ら説得して自首させるはずだったと涙した。そしてそれまで待てずに達男を逮捕しに来た藤堂係長を責め立てるのだった。 達男の墓参りの帰り、川沿いの崖の一本道を走る藤堂係長の前に一台の大型トラックが現われた。トラックはスピードを落とすわけでもなく一本道を突っ込んでくる。慌ててハンドルを切った藤堂係長の車は崖を滑り落ち、その時のショックで右肩を負傷してしまった。 署に帰った藤堂係長は心配をする野崎刑事(下川辰平)に転んだだけだと説明するが、それでも心配そうな顔をする野崎刑事に事情を聞いた。すると三田村の工場の若者たちが、達男が死んだのは藤堂係長のせいだと、その命を狙っているとの情報が入っていたのだ。そしてその若者の中の一人が、今朝から行方不明になっていたのだ。 それから藤堂係長災難は続く。地下鉄の工事現場近くでは仮説道路にしてある鉄板が外れ落下しそうになり、自宅には何者かが侵入し、盗聴機が仕掛けられていた。そして屋上看板取り付け工事現場のそばを通過した時、何者かが故意に看板を吊り上げているロープをナイフで切断し、ロープの切られた看板は藤堂係長めがけて落下していった。その時向かいのビルでその様子を目撃していた0Lの悲鳴で一瞬難を逃れたが、確実に何者かが藤堂係長を狙っている。 その夜、若い女性が何者かに狙われ、車に跳ねられそうになった。被害者は病院に運ばれ一命を取りとめたが、奇妙な記憶喪失にあってしまう。女性の所持していたハンドバックの中の身分証明書から、女性の氏名は神田君江と判明した。ところが山村刑事(露口 茂)が意識の回復した彼女に氏名を尋ねると、彼女は自分の名前は神村琴江だと言い張るのだ。医師の説明によると彼女は事実神村琴江であり、以前何かの拍子で記憶を無くしていて神田君江として生活していて、今回の事故で昔の記憶を取り戻したのではないかというのだ。 彼女を勤務先の住所を聞いた藤堂係長は、すぐさま彼女が看板落下事故で悲鳴を上げた女性だと察した。藤堂係長はすべての事情を一係の仲間たちに話すことにした。そして刑事たちは捜査を開始した。そんな中、山村刑事が街に出回っている一枚のメモを持ってきた。そこに書いてあったメモには「藤堂係長を探せ」と三田村の字で書かれていた。しかし肝心の三田村は2日前から行方不明になっている。藤堂係長は自らがオトリとなり、真犯人が現われるのを待った。 |