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スナックでバーテンが殺された。被害者は高木志郎・28歳。死亡時刻は午後1時前後で、遺体のそばには凶器と思われる花瓶が落ちていた。店内は相当荒らされており、物取りの犯行のように思われた。凶器と思われる花瓶からは指紋が検出され、窃盗の前科がある建設会社の作業員・新井耕一が逮捕された。 新井は山村刑事(露口 茂)の取調べに対しスラスラと自供、一件落着と見られたが、山村刑事にはどうしても納得いかなかった。新井の自供が細かいところで現場の状況と一致しないからである。本人も頻りに自分が犯人だと山村刑事に訴えるのである。山村刑事は藤堂係長(故 石原裕次郎)に送検を一日待つように願い出て、丹念な裏付け捜査を開始した。 新井にはほとんど身寄りらしい身寄りもいなかったが、たったひとりぐれた弟がいた。その弟・治に会いにいった山村刑事に治は、「俺たちは兄弟の縁を切った」というのだった。また当の新井もすでに縁を切っているというのだった。 新井の部屋から発見された着衣の血液型が被害者野茂のと一致、新井は遂に送検された。そして裁判の結果、懲役9年の実刑判決が下った。それでも山村刑事は、どこかに隠された真実があると信じていた。そんな時、突然、模範囚である新井が脱獄をはかった。調べたところによると、同房に新井の弟をよく知るものが入ってきた途端、新井の様子は一変したという。山村刑事は新井の兄弟の間柄になにかあると、その事実を調べたいと藤堂係長に北海道行きを直訴するのであった。 新井の出身地である北海道の炭坑へと出かけた山村刑事、そこで山村刑事は意外な事実を聞き込んだ。 |