第85話  「おやじに負けるな」





あるスーパーの倉庫からトイレットペーパーと砂糖がゴッソリ盗まれた。しかし盗まれた倉庫の中は荒らされた形跡がなく、鍵を再び掛けていった為、盗難に遭ったこと事態の発見が遅れた。その鮮やかな手口から有力な容疑者として、かつての泥棒の名人、山本吉三が浮かび上がり、捜査を担当したジーパンはアリバイを確かめに吉三の家を訪ねた。吉三は、ジーパンの死んだ父親が刑事だったときに何度となく逮捕をし、更正させた男だった。吉三は犯行を否定するそしてお茶だと酒をジーパンに差し出した。勤務中だと断るジーパンだったが、吉三は「お父さんは平気だった。」と煽った。まんまと吉三に酒を飲まされたジーパンは署に帰って大目玉を食らった。

吉三はジーパンの成長した姿に感激し、まだまだ刑事としては一人前ではない彼を鍛えようと亡きジーパンの父の墓の前で、密かに決意するのだった。そんな所に同じく墓参りに来たジーパンと母親タキと遭遇、湯沸器を消し忘れたと慌てているタキの言葉にジーパンの家に先回りし、火を止めスコッチを盗み出した。まんまと吉三にしてやられたジーパンの怒りは収まらない。そして翌日、スーパーから盗まれた盗品は養老院にすべて寄付された。

そんな折り、七曲署管内で覚醒剤が多量に出まわりはじめた。山さんが仕入れてきた情報でアジアルートの覚醒剤と判った。ジーパンは輸入元として浮び上がった中光貿易の社長・田中の身辺の張込みを続ける。そしてその様子を吉三がコッソリ見ていた。吉三は腕に覚えのあるテクニックで中光貿易の事務所から覚醒剤を盗み出し、田中と取引きする現場にジーパンを呼び出し、手柄を立てさせようと一芝居打つのだが・・・。