第83話  「午前10時爆破予定」





石塚刑事(竜雷太)が巡査部長の昇進試験を受けることになった。石塚刑事が試験を受けることになった裏には見合い話が起こっており、相手の父親が平刑事には娘を嫁がせるわけにはいかないと頑張っているからだ。そんな折、七曲署管内で連続爆破事件が起こる。

まず犯人の標的になったのは城東大学教育学部の郡司武彦教授で、『罪と罰』という本に爆弾の仕掛けた小包を送ってきたものだった。被害者は全身ヤケドで病院は運び込まれた。調査の結果、吉岡勝という予備校生から度々脅迫電話を受けていたことが判明した。吉岡は教授に裏口入学を頼み込み勝手に金を置いていったのだが、結局試験に落ちたために恨んでいたというのだ。

張込みの末、石塚刑事たちは吉岡を逮捕するが共犯電話のことは認めたものの爆弾のことを否定、爆弾小包の筆跡鑑定の結果、犯人は吉岡でないことが判明した。

そんな中、爆弾事件の真犯人から一係に電話が掛かって来て、さらに爆弾を爆発させると予告をしてきた。逆探知の結果荻窪の公衆電話と判明し刑事たちは急行するが、一歩遅く、犯人はすでに逃走した後であった。そして予告どおり爆弾は管内を走るバスの中で爆発し、複数のケガ人が発生した。

藤堂係長の非番命令で図書館に行き試験勉強をしていた石塚刑事は、最初の事件の被害者である郡司教授の本をみつけ、その本の表紙の裏表紙に数多くのバツ印されているのに不審を抱き、本を借りた男を調べ上げた。その結果、本の筆跡と爆弾の小包に書かれた筆跡が一致し、犯人は浪人学生の安西成夫であることが判明した。

安西は三度城西大学の受験に失敗して、その為の恨みの犯行だということがわかる。安西の行方は必死の捜査にも係わらずつかめない。焦る一係にある朝、午前10時に城西大学病院を爆破するという安西の爆破予告電話がかかってきた。刑事たちは病院に事情を話し、入院患者全員を近くの病院に移動させた。

試験当日で捜査に参加していない石塚刑事は試験会場にも向かおうとはせず、一人一係に残ってみんなからの吉報を待っていた。その時、安西から一係に電話が入った。安西は病院が慌てている様子を知っていた。そして勉強中で忙しいとも・・・。

同じ受験生の一人でもある石塚刑事は、安西の話しの内容から、彼が病院の見える図書館にいると判断し、一人で安西の居場所に乗り込んでいく。