第76話    「おふくろ」





派出所の警察官が若い男女に殴られ、拳銃を奪われる事件が発生した。計画的な犯行によって奪われた拳銃には、まだ5発の弾丸が残っている。管内には緊張が走っていた。

一方、熱を出して寝込んでいたジーパン( 松田優作)の母・たき であったが、無理を押して勤務している病院に出勤したその日、若い男から電話で呼び出された上、拳銃で撃たれて重傷をおってしまう。犯人逮捕の捜査はつづれられたが、事態の進展は思わしくなかった。そんな矢先、一人の女性が自宅で拳銃で射殺された。殺された女性の名前は、シナダ タキ。ジーパンの母・たきと同じく病院勤めをしている看護婦で、どうやらジーパンの母・たきは、殺された看護婦と名前が似かよっていることから、間違えられて撃たれたものらしい。そしてさらに病院の医師が、射殺されてしまう。

その頃、盗みの容疑で若い女性が逮捕された。拳銃強奪男女のの女性とモンタージュが似ているので、殴られた警察官に面通しをさせたところ、手配中の女だということが判った。

七曲署の取調室。その女を追求し、男の行方等を聞き出そうとするが、女は黙秘を続け口を割らなかった。ジーパンは、その女の所持していたバックの金具が新しく交換されていることに気が付き、ハンドバック店を回り、女の身元を突き止めた。そして捜査の結果、警察官を襲った男女は兄弟で、二人の母親が病院の手術の失敗から死んだ事がわかる。殺された看護婦と医師は、その母親が手術を受けた時の病院の担当者だった。

拳銃を持った兄が次に狙うのは、直接病院の手術を担当したその病院の医院長に違いない。一係は医院長宅を全員で警戒するが、その警戒の中、隙を見て外に遊びに出かけてしまった医院長の長男が、犯人に人質として取られてしまう。
(うら ばなし)

ジーパン刑事の母親・柴田たきを演じるのは、菅井きん。実は菅井きんはマカロニ刑事の時代に「第39話=帰ってきた裏切り者」で、宍戸 錠が演じる、出所してきた戸川組の元幹部・白木の母親役でも出演している。

またジーパン殉職後もセミレギュラー的に、「第300話(放送開始300回記念番組)男たちの詩」・「第309話=危険な時期」・「第665話=殉職刑事たちよ、やすらかに」でも、息子亡き後の母の姿を好演している。もちろん、柴田たき として。