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巨額の脱税容疑で逮捕され拘留中だった金融業者の堀越雄作が一億円の保釈金を積んで釈放された。新宿の東都病院の特別室に静養のためと称して入院しようとした堀越は、大勢のカメラマンや記者団に囲まれ特別室に入ろうとして瞬間、花束の下に包丁を隠し持っていた女に刺された。 女はそのまま屋上に駆け登り飛び降り自殺を図るが、追いついた新聞記者がタックルしてすんでのところで取り押さえられ、自殺をとどめられる。取調べの結果、女の名前は神谷典子、夫の雅彦は大日商事のエリート係長であるということが判明する。 ところが不思議なことに、その女は犯行は素直に認めながらも被害者には面識も無く、動機も自分自身で分からないという。山村刑事(露口 茂)とジーパン(故 松田優作)は、彼女の記憶をたどって犯行の一日の行動を再現するが、あるアパートの前から二時間、彼女の記憶が完全に喪失していた。 また取調べに応じる中で女は、アパートに行くまでは堀越をテレビで知ってはいたものの殺意は全く無かった。しかしアパートを出て包丁を購入したあたりから、堀越を殺さなければならないという使命感に刈られたいたと話すのだった。 一方、夫の身辺調査をしていた石塚刑事(竜 雷太)は、かつて同じ職場に働いていた中村一夫という男が、極秘書類を流した容疑で会社をクビになり、神谷を逆恨みしていたという事をつかむ。中村は退職の日に同僚に、極秘書類を流したのは自分ではなく、神谷の罠だといっていたという。そして、なんと中村は典子の英語の家庭教師であり、彼女が記憶喪失になる直前に来たというアパートに住んでいたのだ。 取調べの最中、典子は突然眠りだした。典子は山村刑事が定期的にボールぺンで机を叩いた音に反応したのだ。その様子に山村刑事は、典子は催眠術で操られ犯行を行なったのだと思った。精神医学の専門医に典子を診断してもらった結果、典子はかなり強い催眠術にかけられていることが判明した。 典子に催眠術をかけたのは中村ではないか?。山村刑事たちは動機の確実な中村の証拠を必死になって追い求めていった。 |