第62話  「プロフェッショナル」





ある日、ジーパン(松田優作)と石塚刑事(竜 雷太)が歩いていると、子供が車に跳ねられそうになった現場に出くわした。間一髪、車は子供の前で停車したため無事であったが、石塚刑事は運転席の知った顔の男を見ると慌てて車に駆け寄った。すると男は慌てて車を発進させた。石塚刑事の指示でジーパンはその車を追跡、慌てて逃走した男の車は電信柱に激突。不審に思った石塚刑事は、男を七曲署に連行した。

男の名は山内といい、プロの金庫破りである。そして石塚刑事の睨んだ通り、山内の持っていたアタッシュケースには、電気ドリルなど金庫破りの道具が一式は入っていた。

一方同じ頃山村刑事(露口 茂)は、故意にしているタレコミ屋からよからぬ情報を入手していた。七曲署の管内に元サーカスのブランコ乗りだった榎本、電気工学専攻の尾崎という、いずれもその道で名の知られた金庫破りのプロたちが集まってきていると言うのだ。

藤堂係長(石原裕次郎)らの追求で、山内は100万円の支度金と3000万円の成功報酬を約束に若い女から仕事の依頼を請け負ったと口を割った。しかし確かに100万円の支度金が振込まれたことで相手を信じていたので、その女の正体も計画の全貌も分からないと言う。そして唯一女と連絡を取る方法は、女の用意したホテルの部屋の電話だと言う。そこで藤堂係長は一計を案じ、顔の知られていない島刑事(小野寺 昭)を山内の代役に立てることにした。

義理でお見合いをした相手を送り届ける途中の島刑事は、石塚刑事らに連れ出された。藤堂係長に事の内容を知らされた島刑事は、快く山内の代役となって一味に潜入することを了承し、山内から丸一日掛けてプロの金庫破りといてのテクニックを学んだ。

島刑事がホテルの部屋に入ると、まもなく女から電話が掛かってきた。島刑事は一味の言われるまま一味のアジトに潜入、不審に思う一味の用意した金庫破りのテストに合格し、翌日の朝早く、政治献金で疑惑の持たれている全日経済界の金庫を襲うことを知らされる。

翌朝、島刑事は連中の目を盗んで探知器を組立て靴底に忍ばせたのだか、女は作業着と作業靴を配り、全員に着替えるように命令した。やむを得ず言われるまま着替えをし、島刑事らは全日経済界へ出発した。女は全員が出かけたのを見届けると島刑事の残していった靴を取り、発信機が忍ばせてあるのを確認した。