|
給料強奪犯人をあるビルの屋上に追い詰めた山村刑事(露口 茂)は、説得によって拳銃をもった犯人・次郎を逮捕しようとするが、何故か彼は山村刑事の説得を受け入れようとはしない。追い詰められた次郎はビルの屋上から奪った現金をばらまきながら反抗し、ついには見守る野次馬や駆けつけた一係の刑事たちの眼前で、もっていた拳銃で自分の頭を撃ち抜き自殺をしてしまうのだった。 次郎の説得にあたった山村刑事は、むざむざ犯人を死に追いやった事に責任を感じ、マスコミも新聞その他で激しく彼を責め立てた。七曲署署長も藤堂係長(故 石原裕次郎)に山村刑事を謹慎させろと命令するのだが、藤堂係長はそれでも必死に山村刑事をかばうのだった。 そんな折、石塚刑事がひいきにしているタレコミ屋の徳さんからの情報で、福永芸能社の社長・福永がかねてから多量の拳銃を暴力団に横流しをしているという情報が入る。福永は裏では梶田組の幹部という顔を持っていたのだ。さらに福永は最近34丁の拳銃を手に入れたらしい。死んだ次郎は福永芸能社に所属する流しの歌い手で、自殺した時の拳銃もその中の一丁だったという。山村刑事は執拗に福永の身辺を洗い始めるのだった。 そして、次郎と同年輩の実という若い流しの歌い手に目を止めた。捜査の結果、死んだ次郎と実は非常に似通った境遇にいる事が判明、ともにスター歌手を目指しながらその志を果たせず、暴力団まがいの芸能社のしがない流しに転落していたのだ。 実には喘息を病む直子という恋人がいて、二人は毎日のように早朝、公園で待ちあわせてはデートを楽しみ、そして公園の庭園の目立たないところで茄子の花を育てていたのだった。しかしそんな実に魔の手が忍び寄ってきた。芸能社の幹部・倉田は、直子の病気を治すには多額の金がいる事を匂わせ、死んだ次郎の代わりに実を拳銃運びの手先に使おうとしていた。 倉田に実に、ある朝、福永社長から骨董品入りのバックを預かり新宿公園で荷物を待っている黒川という男に渡すよう命令される。実はバックの本当の中身は拳銃である。言われるまま行動する実。そこに山村刑事と石塚刑事(竜 雷太)が現われ黒川を逮捕するが、実は街中に逃げ込んでしまう。 拳銃を奪ったまま逃走する実に倉田の魔の手が迫る。実は倉田を持っていた拳銃で撃つと、駆けつけた山村刑事の腕にも発砲して逃走、そして追い詰められた実は次郎と同じ様にビルの屋上に逃げ込んだ・・・。 |