第57話  「蒸発」





建設資材現場で暴力団の幹部が射殺したいで発見された。殺しの現場は対立する暴力団「大東会」のシマ内だった。目撃者探しにやっきの七曲署に男の声で、犯人は「大東会の石岡」だというタレコミが入った。藤堂係長(石原裕次郎)らは早速別件で石岡を逮捕するが、石岡は黙秘を行使、取り調べは難航していた。

一方、聞き込みを続けていた山村刑事(露口 茂)は、ある労務者が突然行方をくらましたという情報をキャッチする。通称ボケ安という労務者で、大東会も必死でその男の行方を捜しているという情報も入ってきた。山村刑事とジーパン(松田優作)はボケ安のアパートを捜索、そして古い車の免許証から男の身元を割り出した。

男の本名は江原行夫。免許証の住所を頼りに江原の自宅を訪ね、その妻・邦子に話を聞くと、なんと、江原は三年前に蒸発し、一年前信州で白骨したいで発見されたと言う。そして夫が本当は生きているかも知れないという状況の中でその妻は、決して喜ばしい顔をしなかった。なぜなら、邦子には既に新しい恋人が出来ていたからである。

数日後、石塚刑事(竜 雷太)は大衆食堂にいる江原を発見するが、江原は「俺をほっといてくれ」と言って逃げ出してしまう。そして外に飛び出したところを何者かに撃たれてしまう。重傷を負って病院に運ばれた江原は失語症を装った。そして、面会にきた妻もなぜか自分の夫では無いと証言するのだった。その夜、唯一の目撃者である江原の口を封じる為、大東会の組員が警備のスキをついて病院に潜入してきた。
(うら ばなし)

本編のラストで、江原の口封じに大胆にも組員らが七曲署に潜入、それを発見したジーパンが捜査四係で大乱闘を演じる。5分間のその大乱闘で破壊したセットの費用は、当時の金額で83万円になるそうです。
もっともこれは、古くなった一係のセットを作り直すのに、せっかくだから新米刑事ジーパンに破壊させようとスタッフがとった演出。しかしこの時のジーパンのアクションで「カッコイイ」と思いファンになった人も多いはず、そういう点では効果が有ったわけです。