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賭博の現場に踏み込んだ山村刑事ら一係。しかし犯人達と格闘している最中、島刑事が犯人の一人の放った拳銃で撃たれてしまった。病院に運ばれ緊急手術を受けている島刑事の様子を見ている内に、山村刑事はある事を思い出していた。それは自分妻・高子が最近受けた心臓病の手術に、自分が立ちやってやれない事だった。 翌日、高子の主治医を訪れた山村刑事は、その医師に言われた。手術のあと身体が適応するのは時間がかかる。その間に無用の不安を与えて再発すれば取り返しがつかない。山村の刑事という、いつ死ぬかもしれない仕事が高子にとっては良くないのだと。山村刑事は翌日の非番にあわせて、重役をしている叔父に就職を頼みに行く事を心に決めていた。 友人の就職の世話を叔父に頼みに行くという山村刑事に、妻・高子はその様子から山村刑事自身の事ではないかと察し、出かける山村刑事に買い物ついでだと連れ立って街に出かけた。その途中、路地の奥で三人の若い男女がカツアゲしている現場を目撃した山村刑事。今日は非番、普通の一市民として関わる事を止めてという高子の言葉を押し切り、三人に向かい脅し取った財布を返すように説得した。しかし到底従う三人では無く、山村刑事に襲い掛かってきた。当然山村刑事はその三人を倒すが、それを見ていた高子は山村刑事の身を案じ不用意に近づいてしまう。そして山村刑事をデカだと知った三人は、側にいた高子にナイフを突き付け人質にとり、通りかかった車を無理矢理強奪すると高子をつれて逃走を始めた。妻を奪われた山村刑事に動揺がはしる。ショックで心臓病の発作が起こるかもしれない。恐怖にさらす事はそのまま死につながる可能性もある。 入院中の島刑事(小野寺 昭)を見舞うため病院に向かっていた石塚刑事(竜 雷太)は、偶然山村刑事と街で衝突した。慌てて走り、タクシーを拾って乗込む様子に、石塚刑事も山村刑事の拾ったタクシーに飛乗った。車中で事件の内容を聞いた石塚刑事は、山村刑事と共に犯人を追跡、彼らの隠れ家まで追い込んだ。 迫りくる刑事達に彼らがなげたおもちゃのナイフを持って、指紋照合のため一端署に帰った石塚刑事。身内の事件のため、山村刑事から報告を口止めされていたが、藤堂係長(故 石原裕次郎)には隠し切れなかった。藤堂係長は山村刑事の心情を察して、山村刑事と石塚刑事にこの事件を任せた。指紋照合の結果、3人組の内男性の二人は少年院から脱獄して逃げていたことが分かった。 妻の身を案じ要求はすべて飲むという山村刑事に、犯人はかじりかけのリンゴを投げ付け、落ちて泥のついたリンゴを食べろと要求する。 |
妻帯者の少ない刑事たちの中で、下川辰平の演じる野崎刑事の家は、刑事の家族をテーマにした物語が何回か展開され、そして子供のいない夫婦である山村刑事の家は、刑事の妻、また夫婦愛をテーマにしたものが何度となく放送された。しかし残念ながら、山村刑事の妻・高子はやはり心臓の病気が原因で、「第206話=刑事の妻が死んだ日」で他界してしまう。 |