第22話  「刑事の娘」





野崎刑事(下川辰平)の住む団地の近くで殺人事件が発生した。被害者は、銃砲店襲撃事件で指紋から面が割れている吉井という男だった。とすれば銃砲店襲撃の共犯者が、彼の口をふさぐためにやった犯行と見るのがごく自然だった。

ところで、犯行の頃、現場で石川浩次という男が吉井と言い争っているのを見た者がいるという。刑事から石川の写真を見せられた銃砲店の主人は、石川が三人組の一人だと証言したところから、捜査陣は色めきたった。

刑事の野崎刑事は藤堂係長(石原裕次郎)が手にする石川の写真を見て息をのんだ。石川は、野崎刑事の娘・良子と同じ中学で一つ年上。しかも石川と良子は親しかった。二人が街を歩いているのを見つけた野崎刑事は、その事で良子を強く叱ったことがある。というのは石川が前に働いていた会社で上役を殴ってケガをさせた傷害の前科を持っていたからだ。だが良子は父に反発して、その後も石川との交際を続けているようだった。

そういえば犯行の夜、良子が青い顔で外から帰ってきたのを野崎は思い出した。良子は石川についての何かを知っている。

野崎刑事の心は、父親として、刑事としての相克が渦巻いていた。しかしたとえ娘がかかわった事件であろうと、真相を究明し、犯人を捕らえることは刑事の任務である。彼は気をとり直して捜査を開始した。

藤堂係長は野崎刑事の様子がいつもと違うことに気付いた。そしてどうやら野崎刑事の娘・良子が事件に関係あると見抜くと、マカロニに良子の尾行を命ずる一方、銃砲店を襲った三人組のうち、名前も顔もわからぬ第三の男を割り出しを急いだ。そして・・・。