第 4 話  「プールサイドに黒いバラ」





夜の一係の部屋に灯りがともる。マカロニ(萩原健一)、石塚刑事(竜 雷太)、野崎刑事(下川辰平)。残業かと思いきやそうでもなく、マカロニと石塚刑事が将棋大会をしているようだ。苦戦をしていたマカロニだが、机に隠した本を見て打った手で一発逆転。そこへシンコがやってきた。手に持った入れ物の中には沢山のおにぎりが詰まっている。差し入れか、とつまみ出した3人の刑事たちだが、シンコはちゃっかり一個50円だと代金を徴収した。そんな中、事件を知らせる電話が入った。歩道橋から人が落ちてきたという知らせで現場に急行した3人の刑事たちであった。

翌朝、現場を捜査した野崎刑事は、事件の状況を藤堂係長(石原裕次郎)ら他の刑事たちに説明した。歩道橋から落ちてきたのは、所持品等からサラリーマンの相川雅也と判明。本人がかなり酒を飲んでいた状況から、野崎刑事は事故死ではないかと断定した。しかし同じく現場を見た石塚刑事は、歩道橋の手すりの高さや、背中にその歩道橋の手すりを当てた跡があった事から背中向きに落ちたもので殺されたものであると、殺人事件ではないかと主張した。藤堂係長は、自殺、他殺の両面で捜査するよう、全員に指示をした。

被害者は事件当日海外出張から帰国したばかりで、会員制のプールにも通い、給料の割にはかなり羽振りが良かったようだった。親元もお金を工面するほど裕福な訳ではなく、刑事たちはその金の出所に事件の匂いを感じた。一方、被害者のマンションを検証したマカロニは、部屋の中で長い女性の髪の毛を発見した。本格的に殺人事件として捜査を開始しようとしていた一係に、本庁から帰ってきた藤堂係長が捜査の中止を発表した。今回の事件の背景には厚生省の麻薬密輸捜査が絡んでいて、いままさに大物を捕らえようとしている最中に警察が動きまわるのがまずいと言うのだ。しぶしぶ命令に従う刑事たちだが、マカロニは単独で捜査を続けるつもりでいた。

マカロニは、被害者が通い、帰国した当日にも立ち寄った会員制のプールにいる女を怪しいとにらんだ。そして彼女に近づきデートに成功、デートの時に髪の毛を採取し持ち帰った。採取した髪の毛は、マカロニが被害者のマンションで発見した女の髪の毛と一致した。

本庁の命令を無視し、事件の捜査を続けていたのはマカロニだけではなかった。その他の刑事たちも各々捜査を進め、事件の核心に迫っていた。しかしその最中、石塚刑事、島刑事(小野寺 昭)が尾行中に大暴れをし、勝手に捜査している事が藤堂係長にばれてしまった。もちろん命令違反に藤堂係長は怒ったが、休暇中に何をやっても勝手だと、マカロニ、石塚刑事、島刑事の警察手帳を預かったのだった。
(うら ばなし)

厚生省の麻薬おとり捜査官を演じる 浜 美枝は、本話以外にも「第61話=別れは白いハンカチで」「第137話=ありがとうテキサス坊や」「第246話=赤ちゃん」にも同じ役柄で出演。マカロニ、ジーパン、テキサス、ボンと共演し、新人刑事たちの思い出の人となっている。
またこの女性捜査官には、番組終了まで解決しなかった名前の矛盾があった。
本話では捜査に使う偽名として、「岡村房江」と言っていた。そしてマカロニに当てた置き手紙には「小林房江」と書かれていた。その後、ジーパン・テキサス・ボンの時に登場する名前は「村岡房江」となっているのだ。役柄通りその正体は謎でつつまれている。
尚、しばらく遠ざかっていた女麻薬おとり捜査官シリーズも後に、「第695話=赤いドレスの女」で元ピンクレディーのMIEが演じ、久々に復活した。

最後に、さすがに番組当初は矛盾だらけという話をもう一つ。
本話のタイトル「プールサイドに黒いバラ」は、その前の週に放送された予告編だと「あの女を追え!」になっているんです。第3話のタイトルが「あの命を守れ!」だっただけに、さすがに似たようなタイトルを避けた結果だったのかも知れないですけどね。