時は流れ、藤堂係長も新しい任務を得て七曲署を去った。そしてー 、新たなメンバーを加えて、七曲署の刑事たちは今日も戦い続けている。





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昭和61年11月21日、14年間を越える長寿番組となった伝説の刑事ドラマ 【太陽にほえろ!】 が突然の最終回を迎えることとなった。
二度目の長期入院生活をしていた“ボス”こと石原裕次郎氏の病状回復は思いの通りにならず、唯一、第一回放送よりレギュラー出演していたボス自身が降板はやむを得ず、太陽スタッフは石原裕次郎氏の「けじめをつけたい。」との意向に沿い、この日の放送を最後にフィナーレーを迎えることになったのだ。
番組終了はテレビ局の都合でいうと番組改編期とは異っていた。しかし制作スタッフたちの心情からすると、【太陽にほえろ!】のボスは石原裕次郎氏意外では考えられない。そんな時、石原裕次郎氏の推薦もあって、女性係長として奈良岡朋子氏を篁 捜査一係長に抜擢、わずか12話のみのパート2が制作されることになったのである。
奈良岡氏は、石原裕次郎氏が芸能界の中で最も尊敬する女優で、昭和51年には石原裕次郎氏自身の希望により[第192話=2・8・5・6・3]
S51.03.19放送)にて共演を果たしている。劇中では個室に閉じ込められるという設定で、全編に渡り二人だけでの演技が繰り広げられている。また男女同権、女性の社会進出という当時の時代風潮にも、奈良岡氏の抜擢はマッチしていた。

【太陽にほえろ!PART2】第一回目のオープニング時には、藤堂係長は新しい任務を得て七曲署を去ったというメッセージテロップが流された。全12話の中ではそれ以外、藤堂係長のその後について一切触れられることはなかったが、一応設定では、長年招かれ続けていた“本庁”へ栄転したことになっている。
また【太陽にほえろ!PART2】では、懐かしい顔が七曲署捜査一係に復帰した。ロッキー刑事の殉職を機に七曲署捜査一係の刑事から警察学校の教官に転身していた“長さん”こと野崎太郎役の下川辰平氏が戻ってきたのだ。凶悪犯罪ひしめく新宿区矢追町管内を担当する七曲署捜査一係の係長に女性係長を抜擢する上で、その篁 係長を補佐する任務を請け、呼び戻されたという設定だ。長さんの今回の役どころは、以前の現場の刑事というより、篁 係長と若い刑事たちのつなぎ役といった事だろう。実際にこの12話の中では若い刑事たちと現場捜査活動をするということは一度も無く、部屋で無線を取り次ぐ姿の方が多く見られた。パート2唯一の主演作だった[第5話=長さんの長い午後]では、ベテラン刑事らしい味を出して、事件を解決する姿も見られた。

【太陽にほえろ!PART2】の刑事たちの中で、意外に評価が高かったのが、このシリーズより捜査一係の刑事として参加した寺尾 聡氏演じるオサムさんこと“喜多刑事”だ。喜多刑事はこれまでの捜査一係の刑事たちと異なったキャラクターとして、チームワークというものにはこだわらないタイプ。かといってマイペースではあるものの、スコッチやデュークのように孤立するようなタイプでもなく、常にひょうひょうとしている。また上司である篁 係長を裏では「おばさん」と呼び、まったく尊敬というものをしていない様。さらに[第5話=長さんの長い午後]では、重傷のマミーの身代わりとして人質となる長さんが「犯人を説得する。」と断言していったことをあてにもしておらず強行突破を主張、「長さんを信じる」というドックと対立する。その姿はまるで「年寄りはあてにならない」とでも言いたげであった。
ある時はハードに、またある時はクールな喜多刑事も、一係室では長さんやトシさんと輪になってお茶をすするおっさん臭い一面を見せ、残念ながら登場回数こそ少なかったが、喜多刑事というキャラクターは、たくさんの視聴者の心をつかんだようだ。

その他では、トシさん・ドック・マミー・ブルース・マイコン・DJの太陽にほえろ!終了時のレギュラー人が引続き登場している。
トシさんは何故かこのシリーズでは、それまで来ていたスーツを脱捨てラフになノーネクタイに変わっている。
ドックは喜多刑事の登場により、それまでの若手刑事の纏め役というカラーが薄れたようだ。ちょっと立場が中途半端になってしまったせいかもしれない。
第一話ではいつものようにみんなのお茶を入れるマミーに、係長が交代でお茶を入れること提案。マミーも女性係長の登場に困惑している一人だろう。
ブルースは喜多刑事の存在に触発されるように、以前より輪を掛けて独走気味である。喜多刑事動揺、女性係長というものを小ばかにしているようだ。
このシリーズではマイコンのコンピューターに向かう姿がほとんど無かった。DJは相変わらずある。
そんな生まれ変わった七曲署捜査一係は一見バラバラな感じに見えるが、実はこのつわものたちを取りまとめている篁 係長、さすがに彼等よりも一枚も二枚も上手である。ハラハラしどうしの刑事たちの行動に大きな心で構えている新係長の存在は、信頼できるボスというより彼等の母親的存在なのであろう。

 




太陽にほえろ! PART2 [七曲署捜査一係]の刑事たち

篁  朝子
(奈良岡朋子)

通称:係 長

 

野崎 太郎
(下川 辰平)

通称:長さん

<TD 

井川 利三
(地井 武男)

トシさん

 

喜多  収
(寺尾  聡)

通称:オサムさん

 

西條  昭
(神田 正輝)

通称:ドック

<TD 

岩城 令子
(長谷 直美)

通称:マミー

 

 

澤村  誠
(又野 誠治)

通称:ブルース

 

水木  悠
(石原 良純)

通称:マイコン

<TD 

太宰  準
(西山 浩司)

通称:DJ

 

 




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